カーリースというと、"残価設定"という言葉をよく耳にしますよね。
どこのリース会社でも残価というキーワードが出てきますが、実際にカーリースの仕組みはどのようになっているのでしょうか。
ポイントとなる残価設定を正しく理解してカーリースを選ぶことができれば、お得に車に乗れます。
カーリースの残価設定について、詳しく解説していきます。
レンタカー・カーリース会社に約5年間勤務。
損害保険代理店業務を中心とした営業サポートとカスタマーサポートを担当。
大手4社の自動車保険を取り扱い、リース車・レンタカーの保険管理を経験していたこともあり、自動車や保険ジャンルを得意とするフリーライター。
関連記事借りてみたい!!カーリースのおすすめランキングベスト5社|迷っちゃうあなたへ
関連記事クルカのクーポンコード情報が知りたい!!カーリースのクルカで使えるクーポン
カーリースの残価設定とは?
残価とは残存価格を略した言葉で、将来の車の価値を指します。
カーリースでよく聞く残価設定は、リース契約終了時点の車の価格を予想して設定することを指しています。
なぜ、カーリースで残価設定するとお得になると言われるのでしょうか。
カーリースの仕組みについて詳しくご説明します。
カーリースの仕組み
カーリースは月々一定の支払いで車に乗れるサービスですが、カーリースがお得だと言われる理由は残価設定があるためです。
あらかじめ設定した残価を、車両本体価格から差し引いてリース料金が算出されます。
そのままの車両価格で買うより、残価をもともと料金に含まないリース料金はとっても得なのです。
残価設定なしのカーリースもある
リース会社によっては残価設定がない契約もあるので、リース料金に含まれるものと含まれないものを事前によく調べておきましょう。
残価設定しないことで月々のリース料金は高くなることが予想できますが、残価設定ありの契約より走行距離などの制限が少なくなることがポイントとなります。
関連記事クルカの審査基準は?不安がある人も通過しやすいって本当?!
残価設定カーリースのメリット
残価設定することで、月々のリース料金を抑えられることが分かりました。
他にも、残価設定のカーリースには安心して車に乗れる理由があります。
まとまった費用の準備が不要
リース料金は車両本体料の他にも、税金や自賠責保険、登録手数料などが含まれています。
また、購入の場合だとほとんどが頭金を支払う必要がありますが、リース契約では頭金も不要で初期費用がかかりません。
車が欲しいけどまとまった資金の準備は難しい、と悩んでいる人にはおすすめです。
短期間で乗り換えできる
多くのリース契約は、3年〜10年前後で次の車に乗り換えることができます。
リース会社によっては、もっと短い契約も可能です。
リース契約終了後は、リース会社によって選択肢は異なりますが返却か再リースとなります。
返却した場合は、また新たに車を選んで契約します。
月々のリース料金だけの支払いでいいので、乗り換えのハードルも低くなって好きな車にたくさん乗れそうですね。
月々一定の支払いでOK
前述してきたように、リース契約は月々定額の支払いです。
頭金や税金の支払いなどの心配もなく、出費の見通しが立てやすくなります。
突発的な支払いがなくなるので、安心して車に乗ることができますね。
関連記事クルカのカーリースとは?評判とメリットデメリット、サービスの特徴まとめ
残価設定カーリースのデメリット
残価設定して将来の価値を先に決めておくことで様々な条件が生まれてくることもカーリースの特徴です。
よく理解しておかないとトラブルのもとになるので注意しましょう。
追加料金が発生する可能性がある
返却時に、追加で支払いする金額が発生するかもしれません。
契約時から使い方に変わりなく返却までできれば、追加料金が発生することはありません。
走行距離が超過したり車両の価値が著しく低下するような損害が見られた場合などは、精算を求められる可能性があることを覚えておきましょう。
縛りがある
残価設定のリース契約には車両の価値を損なわないための制約があります。
カスタムできない、走行距離に制限がある、中途解約不可など使い方に制限があるため、車が趣味で自由な使い方がしたい人には不向きと言えます。
関連記事車のカーリース『どういうこと?』に迫る!-その仕組みとは?
カーリースと残価設定ローンの違いは?
カーリースとよく混同されるものに"残価設定ローン”があります。
ここでの”残価”も、カーリースと同様の意味で使われていますが、残価設定ローンは最後の返済まで残価が据え置きとなっていて最初の借り入れは車両本体の金額となります。
その他にもカーリースと残価設定ローンには違いがあるので、詳しく見ていきましょう。
料金の仕組み
カーリースは税金や自賠責保険などが含まれる一方で、残価設定ローンは車両本体価格のみが月々の支払い料金となっています。
そのため、税金や自賠責保険などの支払いは都度おこなう必要があります。
また、ローンは借り入れなので金利が発生することも忘れてはいけません。
残価を含んだ車両価格に対して金利がかかるので、しっかり覚えておきましょう。
車の所有者
もう一つは車の所有者です。
カーリースの場合は、リース会社が所有者となります。
そのため、車検証を見ると所有者の欄にリース会社の名前が記載されるため、リース車であることが分かります。
残価設定ローンで契約した車は契約者がそのまま所有者となるため、普通に購入したときと見分けがつきません。
関連記事『中古車をカーリース』1年だけってできるの?できる所や費用を解説します!
残価設定カーリースで無理なく新車に乗ろう!
カーリースでは、設定した残価を車両本体価格から差し引いてリース料金を安くするという仕組みだということが分かりました。
その上でリース会社によって様々な決まりもあるので、事前に調べて自分に合ったリース会社を探すことをおすすめします。
カーリースの代表的な5社を比較した記事がありますので、こちらも参考にしてみましょう。